高麗人参に含まれる成分~サポニン(ジンセノサイド)編~
サポニンとは
サポニンは高麗人参に含まれている成分の一種です。高麗人参以外にも、大豆や黒豆といった豆類に含まれており、健康や美容に効果があることが分かっています。主に、植物や野菜の葉っぱや根っこ、茎などに多く含まれていて、苦味を作り出している成分のひとつでもあります。
サポニンの成分を抽出して作ったサプリメントなどもあり、健康維持や美肌などの目的で購入する人がたくさんいます。
高麗人参特有のサポニン「ジンセノサイド」とは
一口にサポニンといっても、大豆サポニンや黒豆サポニン、椿サポニンなど、何に含まれているかによってサポニンの種類も異なります。
なかでも、高麗人参に含まれているサポニンは数多くの健康効果や美容効果を持つため、注目されています。別名「ジンセノサイド」ともよばれており、高麗人参にしか含まれていない貴重な成分として知られています。
ジンセノサイドの分類
高麗人参には複数種類のジンセノサイドが含まれています。ジンセノサイドはジオール系、トリオール系、オレアノール系の3つのグループにジャンル分けすることができ、そこからさらにメジャージンセノサイドとマイナージンセノサイドという2つのグループにジャンル分けすることができます。
ジオール系に分類されるジンセノサイドは主に中枢神経抑制効果があり、トリオール系に分類されるジンセノサイドは中枢神経興奮効果があるとされています。また、オレアノール系には炎症や解毒効果のあるジンセノサイドが分類されます。
ジンセノサイドの効果
ジンセノサイドの効果は実に多くありますが、大きく分けて以下の3つの効果を期待することができます。
血流に関する効果
動脈硬化や肩こり、冷え性など血流の悪さが原因になって起こる症状を予防・緩和する効果があります。また、ドロドロになっている血液をサラサラにしたり、血液の中にある余分な糖や脂肪が溜まらないようにしたりなどの効果も期待できます。そのため、糖尿病や高血圧などの予防にも役立てることが可能です。
細胞に関する効果
神経細胞の再結成や細胞の活性化などを行う効果も持っており、老化防止や抗炎症作用が期待できます。また、ジンセノサイドは細胞分裂時に起こる細胞のコピーミスを防ぐため、異常細胞による病気などを防ぐ効果もあるのです。
精神的ストレスに関する効果
イライラや精神的な落ち込みなどにも効果があるため、ストレスがたまっている人にもおすすめできます。実際にうつ病予防などにも使用されています。
皮膚に関する効果
高麗人参のジンセノサイドにはデトックス効果も含まれており、からだに溜まった毒物や老廃物を排出します。そのため、スベスベのお肌を作りたい人にもうってつけの成分です。